2013年5月14日　長尾川河畔 桜の実　360度パノラマ写真 HDR 1200

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春の一時期、その花を愛でた桜の木　
しかしその花がどのような実をつけるのか　
気にかけたことはなかった　

「桜の実は"サクランボ"だろ」　
とは、単純にはいかない　

"サクランボ"のなる木は桜桃 （おうとう）で　
もちろん桜の木なのだが街路樹の桜とは種類が違う　

ソメイヨシノは実をつけるのだが、自家受粉では実をつけないためほかの種類の桜の花粉が必要らしい　
ソメイヨシノの木になっている実は、花の数からすると少ない　

しかし今日、青葉の繁る八重桜の脇を通りがかったら　
その枝に赤く小さい実が数多くみのっている　
大きさは1cmに満たないぐらいだろう　

鮮やかな多くの赤色の実に交じって　
赤黒く、おそらくは十分に熟したであろう実も混じっている　

「食べられるだろうか」
そうした実の一つを口の中に含む　

小さな実の多くは種で占められており、果肉はさほど多くはない
「酸っぱい」と聞いていたのだが
思ったほど酸っぱくはない　
しかし、ほんのりとした苦みを感じる　
結局、不快感を感じるようなことはないのだが　
あえて食べるほどの美味でもない、ということだろう　
しかし、実には抗酸化作用があるらしく　
意外と有用だという話もある　

そして、後日再びここを通ったとき、
もう一度、口の中に身を含んでみた　
すると、前とは違い渋みの中に快い甘さを感じた　
前に食べたとき、まだ実は熟しきっていなかったのかもしれない　
十分に熟した実は、甘さを感じるようだ

もし気が付いたら　
一粒の桜の実を口に含んでみてはいかがだろうか


この画像は360度パノラマムービーの原版としても使用しています。
パノラマムービーは次のURLページで見ることができます。
http://www.kacho-fugetsu.net/scenes/view/B767ML9RiVyqCTQQ

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