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牛骨白湯・コムタン@五瞭・港区三田

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写真: 牛骨白湯・コムタン@五瞭・港区三田

写真: 味玉中華そば@勝本・千代田区水道橋 写真: らーめん+塩味玉@志道・江東区東雲

拉麺 五瞭
  港区芝5-24-7 ハウス花田2

 昨年10月に、焼肉店で長年働いていた青年が牛骨スープの美味しさを知らしめるためにオープンさせたお店。台風が関東に最接近する日の前日、雨がやや強く降る中、11時半前にお店に着くと、さすがにこの天気のせいだろう前客はゼロで、退店時に入れ替わりでリーマン3人が入店とのんびりとした雰囲気だった。メニューはいずれも牛骨白湯で、塩味のコムタン、醤油味の燻製醤油、ピリ辛味のユッケジャンの3種類。その中から初訪なので。メニュー筆頭のコムタンのボタンをポチッとな。890円。食券を渡す際、店主さんのお母様のような女性が「雨の日なので、味玉、野菜盛り、小ライスのいずれかをサービスします。」と言われたので、味玉はメニュー写真ではデフォで半個が載っていたし、小ライスは麺を食べ終わった後の即席雑炊に合うスープかどうか分かんないし、ということで正体不明ながら野菜盛りをお願いした。
 麺はほぼストレートでやや細めの中麺。ラヲタ的には少し軟らかいものの、軽い歯応えとシコッとした食感が感じられる。思いのほか麺の風味がよいように感じたので帰宅後調べると、やはりと言おうか三河屋製麺のものだそうだ。スープを最初に口に含んだ時は「しょっぱくないすき焼き」を即座に想像したが、二口、三口と味わうとやはり違う。すき焼きよりも韓国料理のスープで味わったことがある味だ。メニューにはコムタンと名付けられているが、清湯のコムタンよりは白湯のソルロンタンの方に、見た目、風味の濃さ、少しトロリとしているところなどが似ている。ただ、牛骨スープでは独特の甘味があるものが多いが、このスープには何らかの方法により甘味がほとんど無いので麺との相性もよい。牛の風味と旨味は濃厚と言えるくらい十分だが、重さはないのでとても飲みやすい。また、肉もチャーシュー的なものではなく挽肉のそぼろのため、こちらからも牛の旨味がスープに移りますます美味しくなる。フライドオニオンの香ばしさが、思いのほかスープのアクセントとして効いている。トッピングの味玉半個は普通の出来。ミズナをメインにパプリカ、ズッキーニも加えた生野菜は、スープの熱で徐々に火が通ってかさが減って食べやすくなり、味がはっきりしたスープに慣れた舌をリセットするのにはピッタリな具材だ。なお、雨の日サービスの野菜盛りは、丼に盛られた野菜の1.5倍ほどの量が小皿に盛られて添えられた。野菜サラダ添えと言っていいだろう。
 そぼろ肉をすくい取るために穴あきレンゲが別途添えてあるなど、気配りも抜群のお店。だが、穴あきレンゲを使わずにそぼろ肉が混ざったスープを夢中ですくっていたら丼が空っぽになってしまった。お腹に余裕があり、変化球を楽しみたいなら、110円の小ライスで即席雑炊ならぬ即席クッパという手も大いにあるだろう。

・お気に入り度:○

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