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辛味噌つけ麺@東神田ら〜めん3・江東区門前仲町

写真: 辛味噌つけ麺@東神田ら〜めん3・江東区門前仲町

写真: 鰹出汁の塩レモン@塩生姜らー麺専門店MANNISH亀戸店・江東区亀戸 写真: 特製ピリ辛なまぜそば@ルリカケス・江東区木場

東神田ら〜めん3
  江東区富岡1-7-2

 お店のTwitterをふと見たら、一般的な辛味噌つけ麺とは逆に、つけダレは普通の味噌味のままで麺の方に辛みをつけたメニューを、今週、いずれの日も13時頃から10食限定で提供するとあった。これは面白そう、一般的な辛味噌つけ麺とどう違うのかと興味が湧いたので訪れた。火曜日の18時半過ぎにお店に着くと、ワンオペの店主さんと配膳を待つ先客1名のみと静かな雰囲気だった。まずは入って左側にある小型自動販売機で、ちょうど1000円の標記食券を発券しカウンターに座って待つ。待っている間にも客はポツポツと来るものの、店内の客が4名以上になることはなかった。注文したメニューはつけ麺なので、茹でた麺を水で締めるという工程が必要なため後客の味噌ラーメンが先に配膳されたりして、結局、丼が手元に届けられたのは着席してから15分後だった。
 模様は違うが同じ大きさのラーメン丼が2個配られ、片方には具だくさんの味噌味つけダレが、もう1つの丼にはトウガラシまみれになった2種類の麺とチャーシュー1枚、海苔1枚が入っている。麺はTwitterによれば「一味唐辛子、韓国産唐辛子、チリペッパー、ブラックペッパー、山椒、クミン、カツオ粉をブレンドした東神田らーめんオリジナルスパイスの旨辛粉に豆板醤を加え」たものを絡めてある。太めの方の麺を1本味見してみると、ピリッとした辛さは感じるもののそれほど辛いわけではなく、また、トウガラシ以外のスパイス等を感じることはなかった。この辛みをまとった麺は2種類用意されており、どちらも浅草開化楼のものだ。幅4mmほどの弱縮れ平打ち麺をお箸で持ち上げるとプルンとしているのだが、歯がなかなか入っていかず、硬いというよりは小麦粉がギュッと詰まっているように感じた。平打ち麺が低加水麺であるのに対し、もう一方の麺は加水率が高めのプリッ、シコッとした縮れ中太。食べやすさでは中太麺が優っているが、つけ麺としての味わいという意味では平打ち麺に軍配が上がる。それを見越して中太麺は3〜4口分程度にとどめ、反対に平打ち麺は多めに用意しているようだ。つけダレは煮干が優しく香る穏やかな味噌味。麺の辛みをあまり感じないようという配慮だろう、熱々ではなくぬるめに仕上げてある。このためだと思うが、つけダレが冷たくなりすぎないよう、麺は冷水で締めるのではなく常温程度に冷ましてある。このつけダレにはモヤシ、コーン、ほぐし肉、木口切り白ネギがたっぷりと入っていて、麺を潜らせるためには少し押し込むようにする必要があるくらいだ。これだけ具沢山だと具材でもお腹が膨らむ。チャーシューはウデ肉を軟らかく煮込んであり、歯を入れるとホロッと崩れる。その分、肉の旨味は弱いが、チャーシューに厚みがあるのでそれほど気にならない。ほぐし肉も脂身はなかったがウデ肉のように思える。食べ進むにつれ麺の辛さがつけダレに移り、つけダレの辛さが一口ごとに増していく。途中からはタオルハンカチを引っ張り出して、汗を拭き拭き格闘しながら食べる羽目になった。つけダレ側に辛みがある場合は食べ始めから食べ終わりまで、何もしなければ辛さが増すことはないが、逆だとこうなるのかと初めて知り、納得した。
 食べ終わり近くになって、店主さんがエスプレッソカップに入った何かと冷たいおしぼりを用意してくれた。パッと見はカフェラテのように思えたが、口を付けてみると和風豚骨清湯だった。これが多分こちらのお店のベースとなっている出汁なんだろう。この出汁はつけ麺とのセットなのかサービスなのかは不明だが、貴重な機会が得られて満足だ。色々な意味で勉強になった一杯だった。

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